かつての勤務先でお世話になった方が定年を前に退職された。
当時いっしょに仕事をした仲間たちでささやかに慰労の宴を開いた。
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1986年第8回パリダカールラリー・モト部門に勝利する
マシンを開発するために集められた面々。エンデュランス
レースとしては未知の世界、砂との戦いを強いられた。
1985年開発当時のアフリカテストでのエピソードから始まり
4年の連覇をもたらした悪運の強さに、辛かった思い出もすべてが
笑い話に変わってしまう。通算5年にもおよぶ開発もメンバーの顔ぶれは
ほとんど変わらず、しかし各人思うところはそれぞれでそれだけたくさんの
思いが詰まっている。
1987年第9回大会の全戦フォローのために全行程をチームと共にした。
入社5年目の初海外出張がフランス経由だったとはいえ三週間のアフリカ
移動、いまでも冬になるとあの砂漠の冷たく乾いた空気とにおいを思い出す。
地球のいたるところに人が暮らしていることをこの眼で見られたことも
その後のものの見かたに影響を与えていることも事実である。
レースの世界に関われたこと、ノンポリでのほほんと生きてきたようで
実はいろいろと育ててもらったもんだとしみじみと思う今日このごろである。
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