金星食

夜明け前の東の空に明るく輝く２つの星が見える。木星と金星である。今月５日には２つの星の見かけ上の距離が、間に月ひとつ入らないほどに近づいた。そのときは写真を撮らなかったが、今朝はさらに月が近くにあるというので写真に収めにサーバントクォーターの屋上までこっそり上って構えていた。

デリーはほこりやら排気ガスやらで空気が悪いので、低空の見通しはすごく悪い。暗いうちは星が見えるまで曇っているのかなんだかさっぱりわからない。もう見えてもいい４時３０分ころ東の空を探すとなんとか木星を発見できた。そうこうしているうちに杯のような月とその下にちょこんと金星も見えてきた。それにしても近い。このまま少し待てば金星は月に隠れるはずだ。日本の天文スケジュールを見ていたのでうっかりしていたが、当地では金星の月による食が観測できたのだ。思わずニンマリした。