じゃんく王デリーに住む

おんぶ

　おにいちゃんオートがおとうとオートをおんぶして

　　　走る、走る。

　どちらもまだ半人前。

　一人前のオートになるために、工場に向かって

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　走る、走る。

四十の手習い

我勤務先には特地駐在員向けの厚生制度のひとつに書籍送付がある。
日本の書籍、専門誌など手に入りようのないここインドの駐在者に対し
毎月、書籍なら３冊まで送料を会社負担で取り寄せることができる。
日本食材斡旋と同様、おそらく送料のほうが高くついているはずだが
海外購入ということで消費税もかからない、こんな制度を利用しないほうがヤボである。

日本にいれば書店で手にとってはろくでもない本もたくさん買ってしまうものだが
月に３冊、実際は月刊誌を一誌購読しているので、書籍は２冊しか買えない。
おのずと気合の入った書籍を選ぶことになる。

９月の３日に注文した２冊が今日届いた。
同じインド単身赴任仲間のムンバイ在住のＪBM（ＪＷ）さんのブログで紹介された
扶桑社の歴史および公民教科書である。
５年前いろいろと世間を騒がせたあの教科書である。
きしくも今回４年ぶりの改訂で内容も若干改められているようだ。

恥ずかしながら、私は自分が楽しい理科や算数、図工にしか興味を示さなかった。
史実を習うためになぜに年号を暗記しなければならないのか、
特に歴史の勉強は毛嫌いしていた。

大人になっていろいろな事実や考え方がいやがおうにも耳に入ってくる。
そんな時、私には基礎になる知識がなさすぎることに今更ながら愕然とした。

パラパラと捲っただけだが、こんなに興味深い教科書だったのか。
今の子供たちはある意味幸せなのかもしれない。
自分の学校が採択した教科書が気に入らなければ
たった１２００円でこいつを手に入れることができる。
まだ中身を読破しているわけではないが、
これからやっと日本の歴史と社会についておさらいしてみようと思う。

きっかけを作ってくださったＪBMさんにお礼を込めてＴＢ送らせていただきます。

ＩＴ大国万歳

ＴＶ電話がつながった！
まだ完璧ではないが、とりあえず日本の家族との接続に成功した。

ＭＳＮメッセンジャーの機能に音声チャットとビデオチャットがある。
インターネットでＰＣ間がつながれば原理的には簡単に接続可能である。

しかし、ここはインド。
ブロードバンドを謳う我が居住区のケーブルＴＶネットサービスでは
音声チャットすら利用できなかった。通信速度が出ないのだ。

バサントビハール界隈のケーブルＴＶを受け持つ会社のネットサービス。
２４時間無制限接続はありがたいのだが、雨が降れば回線が切れる、
データのダウンロードはダイアルアップ並と満足なものではない。

自宅の固定電話の料金トラブルに嫌気がさし、電話会社を政府系のＭＴＬＮから
Ａｉｒｔｅｌに変更した。ついでに２５６Kｂｐｓ稼げるネット接続も申し込んだ。
７月中旬に申請したのに、度重なる遅滞、すっぽかし、ようやく昨日接続された。

ふだん国際電話と文字チャットで週に一度は家族と連絡を取っている。
今日のチャットで音声チャットにトライしたら大成功！
気を良くしてウェブカムにも接続。やった！画像が届いた。
しかし画像は出ても音声が出ない、日本からの音声だけがこちらに届かない。
本来の目的からは程遠い、遠隔操作カメラごっこを小一時間付き合わされる羽目になった。

駐在任期残り４ヶ月を切ってやっと目標に辿りつく、ここはＩＴ大国、インドであった。

SW

そのスィッチを押すとどうなるのか。

祝い事があると額にあたかもスィッチを入れるがごとくなんとかいう色粉を付けられたりするが、
そんなものか。

なぜにトラックにこんなものが被さっているのかと思いきや
どうやら電話会社の巨大広告幕をお下がりで使っているだけらしい。

その翌朝

一抹の不安は的中した。
そう、ここはインドなのだ。
NH8のIFFCO　chowkをUターンするころから
兆候は現れていた。

きのうの夕方倒れていた巨木が
なんと片付けられぬまま放置されていたのだ。

２車線のインド式に言えば６車線はある道幅の
開いているのは進行方向一車線のみ。
しかも向こうからはバスが抜けようとして
にっちもさっちも状態になっているではないか。

やむなし、車を降りて勤務先ビルまで歩くことにした。

普段は食べられない上の葉っぱにありつけて
ヤギたちはうれしそうに葉を食んでいる。

その後、小一時間してやっと片付けられたようだ。木のそばにあるバイクは警察のものだから
今朝になってやっと警察が動いたんだろう。
あぁ、ハリヤナ警察。

巨木、倒木

モンスーンもとっくに終わり、暑さぶり返しのセカンドサマーのはずが
ここ４日連続で夕方の激しい雷雨に見舞われている。
これではセカンドサマーならぬセカンドモンスーンだと冗談を言いながら
帰路につくも、会社ビルを出るとすぐにえらいことになっている。

だれがこんな大掛かりなイタズラをするんだ。
ドライバーさん曰く「風ですね」。
比較的広い道路にもかかわらず、反対車線の半分まで塞いでおり
いつになったら向こうにいけるやら。

とその時、路肩ならぬ歩道の奥を走る小バス。

先のＦ１ベルギーＧＰでインド人ドライバーのカーティケヤン、アウターテイクで膨らんでダート走行でジャンプしつつビルヌーブを超大胆ショートカットでアッサリパスしたが「こないだのカーティケヤンみたいだね」とドライバさんに言うとやけに受けていた。

我々も２回のＵターンの後、
カーティケヤン気取りで
横たわる巨木をパスするのであった。

パスポート更新

インド入国時、私のパスポートは有効期限が今年の１１月までであった。
駐在予定は来年の１月まで、よって更新の必要があった。

インドの日本領事館では在留邦人のために当地での更新ができる。
しかし機械読み取り式のものはインドでは作成が出来ないので
書類を日本に郵送し、完成パスポートをインドに送り返してもらうことになる。

先月中旬に申請したものが昨日届いたので引き取りに行った。
１９８５年にはじめて取得し、これが四冊目となる。
これから１０年こいつとともに世界へどれだけ旅立てるであろうか。

感慨にふけりながらまじまじと眺めていたら衝撃の事実を発見してしまった。

だぶだぶクン

小学校の１、２年生くらいだろうか。
ピンクな上下で決めてるのはいいんだが
ちと、サイズがフィットしてないんと違うか？

小柄なおやじのシャツを着せられているか
あるいは大きくなるまで着られるように
かあちゃんが特大サイズを買ったんだろうな。

帽子はとりあえずちょうどいい大きさみたいだが。

雨宿り

グルガオン地区に夕方から激しいスコールが降り注いだ。
バケツをひっくり返したような土砂降りで稲妻もきらめく。

行き交う人々は全身ずぶ濡れで諦めの境地の人、
そして諦めきれず雨宿りする人たち。

降ったりやんだりはするものの、１０時すぎてもこの有様。
いいかげん諦めないと、ここで一晩明かすようですな。

♪俺のトラクタ～

俺の相棒、ＥＩＣＨＥＲのトラクター。
毎日こいつといっしょに水を運ぶのさ。

力強いおっちゃんとトラクター。
デリーの街には欠かせない
頼もしい存在なんである。