我勤務先には特地駐在員向けの厚生制度のひとつに書籍送付がある。
日本の書籍、専門誌など手に入りようのないここインドの駐在者に対し
毎月、書籍なら3冊まで送料を会社負担で取り寄せることができる。
日本食材斡旋と同様、おそらく送料のほうが高くついているはずだが
海外購入ということで消費税もかからない、こんな制度を利用しないほうがヤボである。
日本にいれば書店で手にとってはろくでもない本もたくさん買ってしまうものだが
月に3冊、実際は月刊誌を一誌購読しているので、書籍は2冊しか買えない。
おのずと気合の入った書籍を選ぶことになる。
9月の3日に注文した2冊が今日届いた。
同じインド単身赴任仲間のムンバイ在住のJBM(JW)さんのブログで紹介された
扶桑社の歴史および公民教科書である。
5年前いろいろと世間を騒がせたあの教科書である。
きしくも今回4年ぶりの改訂で内容も若干改められているようだ。
恥ずかしながら、私は自分が楽しい理科や算数、図工にしか興味を示さなかった。
史実を習うためになぜに年号を暗記しなければならないのか、
特に歴史の勉強は毛嫌いしていた。
大人になっていろいろな事実や考え方がいやがおうにも耳に入ってくる。
そんな時、私には基礎になる知識がなさすぎることに今更ながら愕然とした。
パラパラと捲っただけだが、こんなに興味深い教科書だったのか。
今の子供たちはある意味幸せなのかもしれない。
自分の学校が採択した教科書が気に入らなければ
たった1200円でこいつを手に入れることができる。
まだ中身を読破しているわけではないが、
これからやっと日本の歴史と社会についておさらいしてみようと思う。
きっかけを作ってくださったJBMさんにお礼を込めてTB送らせていただきます。
NHKでとりあげられていたんですか。
今までの教科書は近隣諸国に遠慮(配慮)するあまり、事実をありのままに記述することができなかったのかもしれません。教科書によっては、どうみても一方的な物事の見方や表現があったりして、なんか違和感を感じていました。
歴史の方は楽しみを先送りにしてまだ読み込んでいませんが、毎日少しずつ読み進んでいる公民の教科書は実によくできていて、例えば憲法のところでは、いい悪いに言及することなく、色々な見方考え方を公平に紹介しているので、すっきりと読めます。
恥ずかしながら、あらためて勉強させられることも多く、参議院の被選挙権が30歳であったことなどすっかり忘れていました。(衆議院の25歳が頭にこびりついていました)
投稿情報: JW(JBM) | 2005.09.24 10:25
まったくもってタイムリーに、今朝のNHKクローズアップ現代でこの話題が取り上げられていました。(NHKワールド)
杉並区がこの歴史教科書を採択した経緯を取材したものでした。
現在の教科書選定は学校からの意見書を集め、最終的には教育委員会が決定するというシステムに変わっているそうで、現場の教師の意見がどうあれ、結果的には選定委員5人が選ぶらしいです。
私はすべての教科書に目を通したわけでもないし、教科書としてこの本が良いとか悪いとかの議論をするつもりもありませんしまたできません。
番組でも締めくくりで言っていましたが、この教科書が教科書のありかたのみならず歴史教育のありかたを論ずるのに一石を投じたことに違いはないということです。
投稿情報: いそた | 2005.09.22 22:54
いそたさん!ビックリしました。
四十の手習いのTBクリックした瞬間にあの教科書が2冊も視界に飛び込んできて・・・
私も今、公民の方を最初から読んでいます。すごく勉強になります。
歴史の方は、好物は最後までとっておいて食べる方なので、
楽しみにまだとってあります。
しかし、こんなに嬉しいTBは滅多にありません。
本当に有難うございました。
PS.今週ひょっとしたらmicchaさんにお会いするかもしれません。
投稿情報: JW(JBM) | 2005.09.19 22:31