じゃんく王デリーに住む

祭りの準備

このタイトルを「まつりのしたく」と読んでしまったあなたはかなりの映画通ですね。

それはさておき、いまインドは秋のお祭りシーズンで浮かれている。
ダシャラと呼ばれるかの有名な「ラーマヤナ」に基ずく女神ドゥルガを祀るお祭りだ。
私、今週は日曜日を出勤日として昨日から明日まで三連休である。

さて、これはなんでしょう。
ヒントは明日のビッグイベント。
ダシャラ最終日に登場する
魔王ラヴァナのお腹です。

たてかけるとこんな大きさ。
さらにこんなでっかい頭が上に載り、全長はゆうに１０ｍを超すらしい。
うちのドライバーの親戚がこの張りぼてを作っていると聞いて連れてきてもらったのだ。
場所はコンノートプレースから西に１０ＫｍほどにあるRajouri Gardenだ。
デリーメトロの工事もすでにここまで延びてきている。

運ちゃんの親戚の面々。普段はオートのドライバーとして生計を立てているも、
この時期には張りぼて職人として大忙しだ。
デリーのいたるところで繰り広げられるラーマヤナの劇のクライマックスを飾る
これらの張りぼて人形のほとんどがここで作られているらしい。
すでに出払ってしまって見られなかったが、他のラヴァナ一族もここから生まれるそうだ。
あすのラヴァナ炎上は見逃せない。

ＩＴ革命

当地、きのうは出勤日できょうから三連休である。
日本も祝日とあって朝日本の家族とヴォイスチャットをしていた。
この部屋のパソコンにはケーブルＴＶの回線が繋げてあり
このシステムでは調子の良いときに音声チャットだけならなんとか使える。

下の階の掃除がおわりマリーさんが上に上がってきた。
ヘッドセットを付けさせて日本の家族とちょっと話してもらった。
日本のマダムの元気な声が聞けてよかったとか言っていた。

これは電話じゃなくってインターネットで繋いでいてタダなんだよっていったら
びっくりしているようだった。

インド広といえどもインターネットのヴォイスチャットで日本と会話した
サーバントはマリーさんが始めてではなかろうか？

日本食研修

わが職場では現地従業員を日本に送り出しある期間研修を受けさせている。
過去にも数名を送り出し、インドに戻ってからは中心的立場になってもらっている。
日本での彼らの悩みは家族と離れ離れになる寂しさと食事の問題である。
こと食事に関してはかなりの割合がベジタリアンつまり菜食主義であり
普段の食事にはたいそう気を使う。
日本の食事と言えばどんなものにもわずかながら肉や魚の成分が入る。
知らずに食べてそのまま知らずに通せられればなにごともなく済むのだが
往々にしてどこかで発覚しあとでしこりが残ったりする。
そんな危険な国に放り込まれて精神的に参ってしまうケースもある。

周到な準備をして送り込んでも本人が参ってしまっては研修は続けられない。
そんなわけでインドにいるうちから少し様子をみさせていただこうという趣旨から
近い将来日本にいく可能性のある三人を日本食レストランに連れて行った。

二人はベジタリアン、残る一人はノンベジながら、今はダシャラの真っ最中
この次期はヒンズー教徒はベジタリアンになるそうな。
デリー日本人駐在員の心のオアシス「たむら」での食事会となった。

ベジメニューを片っ端から頼むものの、皆おっかなびっくり箸をつける。
焼きおにぎりを頼めば中におかかが入っていたり、酢の物を頼んだら
えびが乗ってきたり。ポテトサラダはたまご入りだったり。
我々ガイドがいてやっとの食事で日本人サイドは気が気でない。

とりあえずはじめての日本食トライは楽しめたようだが、日本に行って
自分たちだけでこんな世界に何ヶ月も暮らすことをイメージできただろうか。

ある意味、好き嫌いはあっても何でも食べられる日本人は楽だなと思う。

地震です

本日あさ９時半ころ出勤先で地震を感じました。
それほど大きくはなかったですが数分にわたりゆれ
気味が悪く、ビルにいた多数の人は外に避難しました。

その後パキスタンを震源とする地震だったとの報道があり
当地ではかなりの被害が出ているそうです。

私は無事です。ここでご報告させていただきます。

ハイヤー

夜のアウターリングロード。
ロードローラーも走っている。
普通の交差点を右折できるんだ。

ハイヤーといえばちょっとイメージが違うが
こんな車両でお出かけもいいかもしれない。

やっぱりかい～の

あれからちょっとたつけど

やっぱり鼻がかゆいのよ～。

でもね、今日はおしゃれしてきたわよ。

そうそう、

　　お友達のサモサちゃんも紹介しようかしら。

みの虫隊は行く

こいつがみんなチョコウェハースだったら

子供たちみんなよろこぶんだろうなぁ

そんなことを思いながら

今日もミノムシ隊は行く

窮屈な夢見

　　　
かあちゃん、勘弁してくれよぅ。
稼ぎが悪いのはさぼってるからじゃないんだぜ。
客がこないんだよ。
やっとついた客にはしこたま値切られるし。

オレもこのからだが資本なんだよ。
少しは休ませてくれよぉ。

お気に入りの場所

きょう見つけたのさ。
おいらのお気に入り。
だれにもじゃまされずに
哲学するんだ。

いけね、
隣の日本人にみつかっちまったぜ。

秋を感じに

１０月に入り、気温はまた３０度を超すようになった。
しかし９月よりもなぜか過ごしやすい。湿度が下がってきたせいか。

デリー滞在もあと３ヶ月。休みの取れる日はわずか２０日ほどだ。
余命を宣告された病人がやり残したことを始めるかのように
これから努めてデリー観光をしていこうと思い立った。

東京人なのに東京タワーに登った事がないとかよく聞くが
同じような理由で私もデリー観光をほとんどしていないのだった。

　　　　　　　　　　・

まず手始めに国立博物館だ。
行こう行こうと思っていてすでに２年半が過ぎた。
Blue Lotus さんのblogに紹介されていて行く気になった。
開館しているはずの１０時過ぎについたのになにやらいやな気配。
なんと休館。きょうはガンディの誕生日で特別休館なのであった。
あたしはまた来りゃよいが、観光で来た外国のお客さん、かわいそうだな。

出足をくじかれ消沈するも、せっかく出てきて後には引けぬ。
「運ちゃん、名前を忘れたがでっかい要塞があっただろ、デリーのはしっこに」
てな具合に赤砦と古砦じゃないもうひとつのでか砦を目指す。
以前田舎の結婚式に出かけたとき、前を通って興味があった。
折りしもデリー在住のアルカカットさんのblogでも紹介されたばかりだ。

その名もトゥグラカバード砦、総面積は約２００ヘクタール、東京ドーム４０個分だ。
運ちゃんも外からしか見たことがないってことで一緒に入ってみる。

外からると雄大なこの砦、管理も悪くそのほとんどが原形をとどめていない。しかしその大きさと上まで登って眺める景色は格別である。

高いところに登りたがるのはどこにもいるわけで、五月蝿そうだからそっちにはいかねぇよ。
もっと高いところに飛行機だって飛んでるじゃないか。

もう一方の高台へと出向くと、そこは３６０度ぐるっとデリーを見渡せる素敵な場所だった。ロータステンプルやクトゥブミナールも見つけられる。

砦の中は崩れかけの要塞で家族が記念撮影なんかもしている。しかし♪下を向～いて、歩～こ～よ、でっかい溝鼠の屍骸や巨大な動物の落し物がいっぱいだ。

道を挟んで反対側には廟もある。
こじんまりした廟だが芝生は手入れされていてなにより観光客がほとんどいなくて落ち着ける。

まだまだ残暑きびしいデリーも
秋の気配がちらほらと、
ディワリも一ヶ月後にはやってくる。